楽天SEO対策7つのコツや検索に引っかからないときの改善方法

そもそも楽天SEOとは？

楽天SEOとは、楽天市場において自社の商品を検索結果の上位に表示させる対策のことです。

SEO（Search Engine Optimization）は検索エンジン最適化を意味しており、一般的にはGoogleなどの検索エンジンにおいて記事を上位に表示させることを指します。検索結果の上位を獲得することで、アクセス数のアップや売上の向上を期待できるため、多くの企業やブロガーがSEOに力を入れているのです。

楽天市場においても、多くのユーザーに商品を見てもらったり、売上をアップさせたりするためには、SEO対策が欠かせません。SEO対策を行わないと、自社の商品が多くのライバル商品のなかに埋もれてしまい、なかなかチェックしてもらえないでしょう。検索順位が低いとまったく見てもらえない可能性もあるため、しっかりとSEO対策を講じることが重要です。

楽天市場でSEO対策が必要な3つの理由

楽天市場においてSEO対策が必要な理由としては、商品の露出頻度が増える、検索によって商品を探すユーザーが多い、費用をかけずに集客できる、といったことが挙げられます。それぞれのポイントについて順番にチェックしていきましょう。

1.商品の露出頻度が増えるから

楽天市場においてSEO対策を行うことで検索上位を狙えるため、自社商品の露出頻度を増やせます。どんなに品質のよい商品であっても、誰にも見てもらえなければ意味がありません。まずはユーザーの目に触れる機会を増やし、商品をクリックして詳細を知ってもらうことが重要です。

SEO対策によって検索順位を上げることで、商品ページへのアクセス数や注文数のアップを狙いましょう。

2.検索によって商品を探すユーザーが多いから

検索によって商品を探して購入するユーザーが多いことも、SEO対策が必要な理由のひとつです。なんとなく楽天市場内を見て商品を購入するユーザーよりも、特定の悩みや目的をもって商品を探すユーザーのほうが多いため、検索結果に表示される機会を増やすことで売上アップを狙えます。

3.費用をかけずに集客できるから

自社商品の露出を増やすために広告を出すという方法もありますが、費用がかかってしまいます。必要に応じて広告を利用することも大切ですが、費用をかけすぎると全体として利益が減ってしまうため注意が必要です。SEO対策には基本的に費用はかからないため、積極的に実施していきましょう。

楽天SEO対策7つのポイント

楽天市場においてSEO対策を行うなら、商品名や説明文にキーワードを入れる、サジェストキーワードを活用する、季節やイベントに関するキーワードを入れる、といった方法を試してみましょう。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

1.商品名や説明文にキーワードを含める

基本的なことですが、商品名にはキーワードを含めるようにしましょう。キーワードとは、ユーザーが楽天市場の検索窓に入力する言葉のことです。専門用語や難しい用語ではなく、ユーザーが使う一般的なキーワードを入れましょう。適切なキーワードが入っていないと、検索エンジンがどのような商品なのか判別できず、検索結果の上位に表示されません。

重要なキーワードを商品名の前半に入れることも重要です。商品名の上限は127文字ですが、検索結果には前半の25〜30文字程度しか表示されません。重要なキーワードを後半に入れると、ユーザーに注目してもらえず、クリック率が低下してしまう可能性もあります。商品説明文やキャッチコピーなどにも、適切にキーワードを入れていきましょう。

2.商品名には複数のキーワードを入れる

ユーザーが商品を探すときは、複数のキーワードを検索窓に入力するのが一般的です。たとえば、

1. フライパン セット
2. スマホケース 手帳型
3. 靴 レディース

のように、商品名と一緒に形状やサイズ、特徴などを入力するケースが多いでしょう。

楽天市場においてSEO対策を行う場合は、上記のような方法で検索されたときにも上位表示されるよう、商品名には複数のキーワードを入れておくことが大切です。

たとえば、「フライパン 28cm IH対応 ダイヤモンドコーティング」といったイメージで、サイズや特徴を細かく記載しておくと検索結果に表示されやすいでしょう。キーワードの間には、半角スペースを入れておきます。重要なキーワードである「フライパン」は、商品名の前半に入れておきましょう。売れている商品を参考にしながら、キーワードの入れ方を学ぶのもおすすめです。

3.サジェストキーワードを活用する

楽天市場におけるSEO効果を高めるためには、サジェストキーワードを活用することも重要です。サジェストキーワードとは、検索窓に特定の言葉を入力したときに自動表示される検索キーワード候補のことです。

たとえば、楽天市場の検索窓に「照明」と入力すると、次のようなサジェストキーワードが表示されます。

1. 照明 おしゃれ
2. 照明 リモコン
3. 照明 スタンド
4. 照明 北欧
5. 照明 和室

「おしゃれ」「リモコン」といった言葉は、楽天市場で「照明」と一緒に検索される頻度が高いため、ユーザーが商品を見つけやすいよう自動的に表示される仕組みになっているのです。

この機能を利用して検索するユーザーも多いため、商品名にもサジェストキーワードを入れておきましょう。サジェストキーワードは、実際に商品名を検索窓に入力してみることで簡単に調べられます。表示されたサジェストキーワードのなかから自社の商品に合うものを選んで、商品名に含めるようにしましょう。

4.季節やイベントに関するキーワードを入れる

季節やイベントに関するキーワードを入れることも、SEO効果を高める手段のひとつです。たとえば、

1. 母の日
2. 父の日
3. 敬老の日
4. クリスマス
5. お正月

といったキーワードを商品名や説明文に入れておけば、プレゼントなどを探しているユーザーの需要に対応できます。これらのキーワードで検索するユーザーは一般的に購買意欲が高いため、売上アップを期待できるでしょう。

SEO効果が出るまでに時間がかかるケースもあるため、そのイベントの1〜2ヵ月前から対策しておくことが大切です。

5.楽天市場におけるホットキーワードを入れる

楽天市場において頻繁に検索されているホットキーワードを入れることでも、SEO効果を期待できるでしょう。

ホットキーワードは、注目キーワード一覧のページで調べられます。一覧には、「エアコン」「加湿器」といった季節関連のキーワードや、「マスク」「除菌スプレー」といった世の中の状況を反映したキーワードなどが並んでいるため、商品名や説明文に入れる言葉選びの参考にするとよいでしょう。

6.重要なキーワードを記号で強調する

商品名に多くのキーワードを入れるときは、重要なものを記号で強調するとよいでしょう。複数のキーワードが単に羅列されていると、ユーザーにとって見にくいだけでなく、伝えたい情報が正しく伝わらない可能性もあります。

1. 送料無料
2. 公式
3. ランキング1位

といったアピールしたい言葉は！や【】などで目立たせるとよいでしょう。ただし、記号を使いすぎると見にくくなるため注意が必要です。

せっかく検索上位に表示されても、ユーザーがクリックしてくれなければ意味がありません。SEO対策においては、検索エンジンを意識することも重要ですが、ユーザーに寄り添うことも忘れないようにしましょう。

7.最適な全商品ディレクトリIDとタグIDを選択する

SEO効果を高めるためには、商品ごとに最適な全商品ディレクトリIDとタグIDを選択することも重要です。

全商品ディレクトリIDとは、楽天市場におけるジャンルのことです。ユーザーは「食品→調味料→スパイス」のようにジャンルを選択しながら欲しい商品を探すケースもあるため、最適な全商品ディレクトリIDを設定しておかなければ、ユーザーの目に触れる機会が減ってしまいます。全商品ディレクトリIDが不適切な場合、検索結果に表示されない可能性もあるため注意しましょう。全商品ディレクトリIDは、商品ごとに1つだけ選択できます。

タグIDとは、ジャンルのなかの細かな分類のことです。設定できる項目は、全商品ディレクトリIDによって異なります。サイズやブランド名、色などの項目があるため、扱う商品に合わせて最適なものを選択しましょう。

楽天検索アルゴリズムの変遷について

楽天検索アルゴリズムは、ユーザーの利便性を高めるために少しずつアップデートされてきました。レビュー数の重要度が下がりつつあることは、検索アルゴリズムにおける大きな変更点のひとつです。

以前は、レビュー数が多いほど、検索結果の上位に表示されやすいという仕組みだったため、不正にレビュー数を増やす出店者が増えてしまいました。

レビューを自作する、意味のない文章を大量に投入する、といったケースが増えるとユーザーの利便性は低下してしまいます。そこで楽天市場では、レビュー数の重要度を下げることで、不正を防止しようとしているのです。今後もさまざまな点がアップデートされる可能性はありますが、変化に合わせて落ち着いて対応していきましょう。

楽天市場の検索に引っかからない場合の原因と対策

楽天市場の検索に引っかからない場合、商品の売上が低い、ライバル商品が強い、全商品ディレクトリID の設定が間違っている、といった原因が考えられます。ここでは、それぞれの原因と対策について解説しますので参考にしてください。

1.商品の売上が低い

商品の売上が低いと、楽天市場における検索結果に表示されない場合があります。楽天の検索アルゴリズムは、順位を決める際、商品の売上を重要な指標のひとつとしているからです。新商品や人気のない商品は、売上が低いために検索に引っかからないケースも多いでしょう。

自社の商品が検索結果に表示されない場合、まずは商品名や説明文に入れているキーワードを見直すことが必要です。検索数の多いビッグキーワードだけに頼っていると、ユーザーに見つけてもらえる可能性が減ってしまうため、サジェストキーワードなどを活用してスモールワードを狙っていきましょう。コツコツと売上をアップさせることで、検索結果に表示される可能性が高まります。

2.競合他社の商品が強い

競合他社の商品が強すぎるために、検索に引っかからないケースもあります。多くの出店者はSEO対策を行っているため、とくに売れ筋の商品やジャンルについては、なかなか検索結果の上位を勝ち取れないケースもあるでしょう。

ライバル商品が多い場合は、そこにこだわりすぎず、別の商品から対策することも大切です。自社の得意分野を伸ばすことで、全体として売上がアップするケースもあります。費用はかかりますが、広告を使って商品の露出を増やし、少しずつ売上を向上させることも有効な手段のひとつです。

3.全商品ディレクトリID の設定が間違っている

全商品ディレクトリIDの設定が間違っていることも、検索に引っかからない原因のひとつです。

前述のとおり、全商品ディレクトリIDは商品ごとに1つだけ設定できますが、不適切なものを選んでしまうと検索結果に表示されない場合もあります。扱っている商品と全商品ディレクトリIDが合っているかどうか、確認してみましょう。より細かな設定であるタグIDについて確認することも重要です。

まとめ

楽天市場で商品を売るためには、SEO対策が欠かせません。商品名にサジェストキーワードを入れたり、季節やイベントキーワードを入れたりして、多くの出店者が検索結果の上位を獲得しようと努力しています。ライバル店に負けないよう、適切なSEO対策を続けていきましょう。